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ストライキの潮目が変わった 東海大学労組が賃上げ求めスト

12月6日(水)、横浜地区労加盟組合である東海大学教職員組合がストライキを実施しました。

要求は、

東海大学および関連機関に勤務する全ての職員・専任教員については少なくとも10%以上のベースアップ、定期昇給さえない非常勤教員には15%のベースアップを求めています。

                     

労組は今年5月から賃上げの要求を提出し団体交渉を重ねてきましたが、大学は「検討中」との回答を繰り返し、10月の団体交渉でも同様の回答を繰り返しています。

10月の団体交渉には横浜地区労からも参加し、「5月から検討中との回答を繰り返しているが、いつまで検討が続くのか」と聞きましたが、大学はその見通しも示しませんでした。

 使用者は団体交渉において誠実に応じる義務(労組法7条)があります。

7か月もの間「検討中」を繰り返すのみの大学の姿勢はこの義務を果たしておらず、労組は「団体行動権」を行使して不誠実な団体交渉を打開すべくストライキを実施した形です。

【※NHKでも報道されました】

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231206/1000099845.html

 

16時から開始された行動には、東海大労組の組合員の他、たくさんの支援の方が集まりました。

神奈川労連、港湾労組、札幌地区労連、静岡県評、東海大相模教職員組合、山梨県労、アテネフランセ労組、玉川学園労働組合、横浜地区労、元国会議員の畑野君枝さん、群馬県労会議とユーコープ労働組合からのメッセージが読み上げられ、国鉄労働組合の方たちからは署名入りの赤布の「檄」をいただき、横断幕と共に掲げました。

 

ストライキ当事者であるお二人からスピーチがあり、学生や教職員すべてにとってより良い大学にしたい、という強い気持ちが伝わってくるスピーチでした。お二方の勇気ある行動に心から敬意を表します。

 

 

【ストライキを巡る反応の潮目が変わった】

23春闘で全労連が「ストライキを背景とした春闘交渉」を提起し、ストライキを実施する組合が大きく広がる中で、潮目が変わりつつあります。

8月のアテネフランセ労組のストライキ、西武のストライキ、そして今回の東海大ストライキも、関係者や市民、労働者からの共感と支援の世論が大きく拡がりつつあることを実感しています。

大学から出てきた学生や教員に「ストライキやっています。応援をお願いします」とビラを渡すと、「ニュースで見ました。応援しています」といってビラを受け取り、写真や動画をとる学生や教員がとても多いことに驚きました。

Ⅹ(旧Twitter)での反応でも、激励の嵐で、東海大労組のポストは一晩で200万人を超えるユーザーに拡がるなど、ストライキに立ち上がる労働組合への期待が感じられます。

 

 

これまでの報道(一部)

首都圏 NEWS WEB 

東海大学教職員労組 賃金のベア求め“15分ストライキ”へ

11月30日 16時30分

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231130/1000099600.html

 

 12月4日 

東京新聞  

https://www.tokyo-np.co.jp/article/294003

神奈川新聞

https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1039737.html 

 

12月6日 首都圏NEWS WEB(当日配信・動画あり

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231206/1000099845.html