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横浜地区労第85回定期大会を開催

横浜地区労は727日、第85回定期大会を波止場会館で開催し、一年間の活動を総括するとともに、新年度の運動方針、役員を選出しました。

 

来賓として参加いただいた方は以下の通り

横浜労連政村議長

神奈川労連山田事務局長

港湾労働組合協議会奥村議長

横浜合同法律事務所徳永弁護士

安保廃棄統一促進会議宇佐美事務局長

神奈川県学習協会高橋副会長

日本共産党畑野きみえ衆議院議員、みわちえみ横浜市会議員

全国一般保育所分会古川副分会長

メッセージを市民の市長をつくる会、日本共産党中央委員会からお寄せいただきました。

 

大会議案は「2018年度活動総括」「2018年度会計報告」「2018年度会計監査報告」

2019年運動方針」「2019年予算」について提案があり、討論を経て議案に対する反対意見はなかったため、挙手による採択を行い、満場一致で採択されました。

 議案の提案を受けて、会場から12名の発言と1名の文書による発言がありました。どの発言も議案を補強し、また新たな提案を含む重要な内容でした。薮事務局長がまとめを行いました。

新年度役員選挙については、立候補が無かったため、執行部からの推薦名簿に基づき、挙手による信任投票を行い、満場一致で信任されました。

 

討論の要旨は以下の通りです。

 

    Yさん(横浜市従家庭保育福祉員支部)

家庭保育福祉員の待遇の改善を求めて活動しています。ほかにも、地域の公園の安全対策など、地域の様々な団体とも共同して行っています。公園というのは、公立も民間も含めて多くの保育園が使っている。子どもたちの安全環境の課題なので、行政がしっかりと整備をしてほしい。

また、保育園と言っても種類が多様で、行政が責任をもつ保育園と持たない保育園がある。子どもたちの命と成長を担う保育園は全部行政が責任をもって補償すべきだと思う。

 

    Tさん(港湾労働組合)

港湾労働組合は春闘で有額での妥結が進んでいるが、消費税増税分はカバーできる水準ではない。

4月末に24時間ストライキを行った。平日のストは20年ぶり。ご支援ありがとうございました。単組としても、現在ストを予定している職場が二つあります。

「パワハラ・モラハラ」の改善を求めてのものと、「名ばかり管理職・残業未払い」問題の改善を求めるもの。おそらく全国規模での闘いになると思うので、地区労の仲間にもご支援をお願いしたい。

 

    Tさん(JMITU日産自動車関連支部)

日産の争議への支援に感謝いたします。昨年神奈川県労働委員会では「日産にも団交に応じる義務がある」とする画期的な命令を獲得し、現在中央労働委員会で継続中ですが、昨日、中労委で和解案が出されました。

良い報告ができるよう、最後まで頑張りたいと思います。

 

    Sさん(首都圏大学非常勤講師組合)

新しく地区労に加盟した非常勤講師組合です。現在組合員は560名。今年に入ってから60名以上仲間が増えています。主に非常勤講師の組合員が多いのですが、早大や東大など一部の大学では、正規の教職員組合との連携も進み、無期転換をはじめとした諸要求の獲得で成果を上げています。

個人加盟の組織なので、組織運営は大変です。しかし、団交をやると組織の活性化につながることも実感しています。団交は労働者を育てる場でもあります。

しかし、やはり正規と非正規の分断は根強い。この分断を克服し、正規も非正規も連帯できる運動を模索していきたい。

  署名なども含め、地区労の仲間と連携を強めていきたい。

 

    Yさん(公務公共一般労組)

かなフィルの労働組合ができて40年。分裂してから10年。地区労から団体交渉にも支援で入ってもらってバックアップをしてもらっている。

オーケストラは華やかな世界だが、現実は楽器や衣装も自腹。クリーニング代も出ない。退職金もなかったがやっと中退共(中小企業退職金共済事業)に加入した。

こういった実情をしってもらい、連帯の輪を広げていきたい。

組合としてコンサートもやっている。呼ばれれば演奏にも行きますのでお声掛けください。

 

    Hさん(横浜地域労働組合)

横浜地域労組は個人加盟の組合です。主に労働相談から組合に入る人が多く、現在60名超。自分の職場に労働組合がない人や、非正規で会社の組合に入れない人なども加入できる労働組合として重要な役割を担っている。二重加盟も可能なので、ぜひ協力組合員になって支えてほしい。

労働者にとって、消費税や横浜市政の問題も重大。学習会などをやった方がいいと思うので、援助をしてもらいたい。

 

    Kさん(全造船三菱横船分会)

地区労の大会や赤旗びらきの横断幕を書いたのは、横船分会の菅野さんです。ご紹介。

仕事は造船所で船の修理などをしている。自衛隊のイージス艦なども手掛けているが、現場で働いていると地区労の加盟組合の面々とも顔を合わすことがある。

地域でのつながりを感じる。

 

    Sさん(建交労事業団支部)

議案で提案されている「地区労の歴史編纂プロジェクト準備会」の立ち上げについて、地区労の50周年で記念誌(part2)をつくった。70年に向けてぜひ協力したい。

冊子にするだけでなく、漫画?DVD?どんな形がいいのかも相談したい。

地区労はいろんなことにチャレンジして、成果も出ている。期待したい。

 

    Kさん(建設横浜保土ヶ谷西支部)

質問3

 

    Hさん(建設横浜保土ヶ谷西支部)

地区労の議案提案を受けて、学習教育に力を入れていると感じた。

今、自分も勤労者通信大学を受けているがなかなか進まない。集団学習をしてほしい。

「毎月学習会」はなるべく早くテーマを知らせてほしい。

地区労だけでなく、学習協とも協力して学習活動を活性化していったらどうか。

 

    Nさん(全労働神奈川県支部)

今年の原水禁世界大会に横浜地区労代表で参加します。頑張ります!

 

    Tさん(横浜市従時間外託児福祉員支部)

公立の保育園で保育士の時間外の業務を担当しています。

2015年から横浜市から「時間外の時間も保育士が担う」との方針が出され、時間外福祉員の業務は終了を宣告されました。

現在福祉員は年々減少しています。

保育園は人手が足りていません。私たちは保育士をサポートしたり、保育園の環境整備をしたりしてきたし、その役割はあると思っている。このまま仕事をしていきたい。

福祉員の仕事が再開できるようにしていきたい。

 

【まとめ】

12名で13回の発言がありました。

事務局長によるまとめの報告は以下の通りです。

 

質問について

①毎月学習会のテーマは事前にわかるのか。

9月の幹事会でテーマを検討し、10月~スタート。なるべく早めに告知していきたい。

②勤通大のカリキュラムの集団学習をしたいという積極的な提案について。

➡教宣部で検討していきたい。

 

発言にかかわって

    地域の共闘という角度での発言があった。

家庭保育福祉員支部の発言で公園整備の話があった。横浜地区労は労働問題だけでなく、地域要求もかつてから取り組んできた。そういった取り組みもしていきたい。

時間外支部の方々の発言で、時間外という仕事が横浜市の方針で終了するという話があったが、本当は現場では保育士も足りていないし、保育で働く多様な労働者はもっと連携して運動を進め、保育現場の実態を改善していかないといけない。正規の保育士、時間外託児員、家庭保育、公立、民間、認可園、無認可園、そして子育てにかかわる地域の人たちとの連携が大切になる。横浜地区労はそういった「場」をつくるという役割を発揮していくことが大切だと考えている。

    港湾労組のストライキの発言があった。全国的にはストライキは減少傾向だが、労働組合にとって効果的な武器であることは変わらない。こういうストライキの経験はとても貴重。みんなで学び合うことが大切です。

港湾労組はまたこの夏ストライキを計画しており、支援の要望も出されている。こういったストライキを支援する中で、たたかい方を学び合っていくことが地域の共闘組織として大切です。

    非常勤講師組合の組織の拡大がどう進められているのか。職場も異なる個人個人が加盟するという労働組合が、組織を維持して拡大しているのかという経験はとても貴重。こういった経験も学び合うことが大切です。

    もう一つだいじなのは、非常勤講師組合のたたかいは、正規と非正規との分断をどう乗り越えるのかという労働組合の至上命題の打開策を実践を通じて模索している。

教宣の課題でもあるが、こういう経験をお互い学び合うことが大切だと思う。

    消費税の問題と、横浜市政、学習協との連携の提案も積極的に対応していきたい。

    編纂プロジェクトについても、様々な形で作っていく。70年に向けて、テキストで残すとともに、映像などどんな形がよいのかみんなで検討していいものをつくっていきたい。

    争議支援、日産8月の19日日産の争議の節目。かなフィルのコンサートなどのお知らせもあった。そういう取り組みもみんなで共有して、広げていきたい。

    かなフィル分会の団交、KANTO横浜西口校労組の団交に参加してきた。地区労が加盟組合の団交に入ることで大切なのは「衆人環視」の状況をいかにつくるか。外部の目を企業内にもっていくこと、外の目があるということを示していくことが大切。また、団交に参加することで自らの交渉に活かすこともできる。お互いに学び合うことも大切。

    加盟労組のつながりが現場で生まれているという話があり、繋がりが見える。こういうつながりが見え、連携を強めていけるのも今日の大会のように、職場状況の交流があるからこそ。ぜひ毎月の幹事会に参加していただき、組合同士のつながりを密にしていってほしい。それが地区労の役割の原点であり、地区労に加盟している意味だろうと思う。

    最後に文書提案がある。毎月学習会について、「食事交流会の時間が遅いので、学習会後に交流会をするのではなく、学習会の中で軽食を出すなどの工夫が必要ではないか」という提案があった。積極的に参考にして検討していきたい。

 

                                     以上