≪連載≫春闘アンケート神奈川団地巡業日記

　春闘のアンケート配布行動では多くの組合員の協力で、全県で11万枚配布することができました。横浜地区労も、全戸配布行動や宣伝行動などを通じて多くの労働者にアンケートを届けてきましたが、地区労の役員A氏は単身10000枚のアンケート配布に挑戦し、見事達成。

奮闘の一部を記録した日記を連載でお届けします。

巡業日記②「横浜市某区県営ｓ１団地　編」

手始めに一番近所の神奈川県営S団地から始めることとした。このルポを書いていて気がついたのだが、団地名はやたらSとHで始まるのが多い。識別のための数字を割り振ることとしたので、今日はS1団地だ。

事前に調べたところ、この団地は1200戸。とりあえず適当に1200くらい前かごと後ろかごに詰めて、10時30分に自宅を出発する。団地に向かう途中、警官が検問を張っており、何も悪いことをしていないのに、なぜかどきっとした。

20分程度で目的のS団地に到着して街区図を確認すると5街区に分かれて、全部で30棟程度。初めての舞台としてはまあまあの規模感だが、近くに住んでいながらあまり来たことがないので、心の中のアウェー感が半端ない。そうはいっても、そのまますごすご帰るわけに行かないので、一番近い棟に赴いて入り口を確認すると、天敵である「ビラ、チラシの配布、無断立ち入り禁止」の立て札がない。まずはホッとし、階段のポストに行ってみると、階段毎の集合ポストになっている。やりやすさという面では★3つだなと思いつつ、一階段に10個ある郵便受けに次々に投函。このアンケート、無駄にいい紙を使っているうえ、ご丁寧に三つ折りなのでポストにポンしやすいことに気がつく。これはいいと調子に乗って次の階段、次の階段とテンポ良く移動し、あっという間に4階段を制覇。40枚さばくことができた。この間、わずか5分。最初がうまくいくと気持ちがいいものだ。

1棟をクリアして次の棟へ行く。ここでもテンポ良く投函しようしたところ、郵便受けにポスティングNO！のステッカーが。危ない、危ない、手を滑らせるところだった。情報を拒絶する者にアンケートを入れる必要は無いし、下手に入れてクレームが来ると面倒くさい。まあ、自分が受けるわけじゃないからいいかと思ったが、苦情電話に出る人がかわいそうだから、やっぱり入れるのは止めておいた。このステッカーだけど、ほとんどが手書きかテプラなんだけど、たまにしっかりとパウチッコしているもあったりする。しかも1つの階段全ての郵便受けに貼ってあるところもあった。たぶん階段班長あたりが勧め、みんなそれに食いついたのだろう。余計なことをしやがる。

順調にポスティングをしているうちに、ひときわ大きな棟が現れる。そうだ、神奈川県のホームページを見ると、団地毎に「中層」「高層」「中・高層」となっているが、S1団地は「中・高層」だった。なるほど、5階建てが中層で、それ以上の棟が高層という訳か。入り口は階段ではなくエレベーター、ということは集合ポストかと期待していくと、お宝ともいえる巨大集合ポストを発見。そこには100を超える郵便受けが並んでいる。気持ちとしては設定6のスロットを見つけたときの気分だ（実際にはほとんど無い、というか設定6でもわかる自信が無い）。まさに★5つ、これは気持ちいい。100枚束ねているアンケートが途中でなくなり、自転車のかごに追加を取りに行くといううれしい悲鳴が。

でも、うれしいことはあっという間に終わる。この団地では高層棟は1棟のみなので、引き続き中層棟をまわって、13時過ぎにようやく全棟を回り終える。かごを見るとだいたい1100枚配った。チラシNOによる分止めがあり、全戸とは行かないまでも、最初の一歩としては順調だった。

とりあえず午前中の部を終えて、待ち合わせした家族と駅前で食事をして家に戻る。さて、午後はどうしようかな？（つづく）

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