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巡業日記③「横浜市某区県営H1団地、市営H2団地 編」

結局午後も団地巡業をすることに。今度は駅の反対側にあるH地区をまわることにした。

その前に、午前中ポスティングをしているときに気がついたが、質がいい紙を使っているものの、年のせいか自分の指に脂分がないため、つるつる滑ってしまう。ちょっとイラッとしたので、メクールを100均で購入してポケットの中に入れることにした。

前から団地があるなあと気がついていたが、中に侵入するのは初めて。そうか、侵入とか考えるから後ろめたさがあるのか。そんなことを考えながら、団地に入ると最初にあったのはUR。昔でいうところの住都公団だ。失礼を承知でいうと、団地というよりマンションのような面構えにちょっと引いている自分が居た。

おずおずとエントランスに入ると、天敵の「ビラ、チラシの無断配布禁止」はない。良しと思ってアンケートを投函し始めるが、ここの郵便受けはフタがついている。これが実は厄介だ。午前中の団地は郵便受けにふたがないので、テンポ良くポンポン入れられるが、フタ付の場合には右手にアンケート、左手でフタを押すという二重のアクションが必要。ちょっと面倒くさいうえ、URでも結構お高い部類のマンションもとい団地なので、コロナに困っている人は少ないだろうと勝手に解釈をする。さらにエントランスに出てきた住民から厳しい目線を感じたので、手持ちの50部がなくなった段階で、早期に撤収することにした。あと4棟あるのでもったいない気がしたが、トラブルになる予感がしたので、自らの直感を信じることにした。

しばらくその先を進んだところ、あったあった、県営H1団地が。午前中にまわったところと同じ雰囲気を感じ、すぐに作業に着手する。オープンポストは気持ちがいいなあと思いながら、あっという間に全6棟が終了。でも中層ゆえに、300枚も裁けていないので、かごにはまだアンケートが残っている。県営団地の先を見ると、3階建てくらいの団地があり、早速ググったところ、H1団地と同じ名前が。県営団地一覧表にあるところと違う気がしたので、少し頭を使ってみた。そうだ、横浜市営団地かもと思って市営団地一覧を調べたら、見事にビンゴ。市営住宅なら遠慮はいらないとばかりに、早速ポスティングを開始。ここも階段毎の集合ポストなので、一見楽そうに見えるが実は3階建てという落ちが。そのため一階段あたり6枚しか配ることができない。それでもせっかく来たのだからと思い、各棟を回ることにした。回っていると面白いことに気がつく。団地というのは基本的に庭がなく、1階についてもそのうえの階と同じように、ベランダしかないのだが、この団地では1階のベランダの前の敷地が花畑や家庭菜園になっている。県営団地では見たことがない風景だが、個々の団地の特性なのかと思い、そのときは深く気にしていなかった。

低層棟の団地だが、階段毎のポストというのは変わらないが、階段の下が吹き抜け状態になっているので、隣の棟まで回り道をせずにいけるというメリットがある。しかし、アンケートを積んだ自転車にも気を遣う必要があるので、一遍に大量に持って行くのか、こまめに自転車に戻るのかというバランスが難しい。この日は16時ころまでポスティングを行い、無事に終了することができた。初日は午前から夕方にかけて2000枚を投函することができた。今日は近隣を回ったので、大して体力は使っていない。働いたあとのビールは旨いとよく言うが、寒いからビールという気分ではなく、いつものとおり安焼酎を飲んで寝た。(つづく)