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≪横浜地区労第89回定期大会を開催≫

今年、70周年を迎えた横浜地区労は、7月29日(土)波止場会館にて、第89回目となる定期大会を開催しました。

 定期大会では、激動の情勢の中で、加盟組合の奮闘をみんなの力で支援し、貴重な成果を勝ち取ってきたこと、学習活動や平和活動などで、横浜地区労の役割(加盟組合支援、労働者の組織化、地域共闘)を発揮してきたことを確認しあい、次年度の方針と役員を採択しました。

 今回の定期大会は、議案提案の後、午前中に分散討論を行い、参加者一人一人の思いを出し合いました。終了後に回収した「アクションペーパー」にも多くの思い、感想、意見が書かれていました。

 分散会形式は今回が初。多彩な意見や思いが出されました。

横浜地区労は、これらの加盟組合、組合員の声を運動に反映させ、強く大きな労働運動をつくっていくために引き続き奮闘します。

 

【連帯のご挨拶を頂いた来賓の皆さま】

横浜労連 議長 水野さん  

神奈川労連 議長 住谷さん

横浜合同法律事務所 弁護士 田渕さん

安保廃棄統一促進会議 事務局長 宇佐美さん

共産党横浜市会議員 白井まさこさん

メッセージ  市民の市長をつくる会

 

【討論の要旨】

以下、午後に行われた全体討論の発言要旨を紹介します。

(文責は事務局)

①全法務

増員署名を40年以上取り組んできたが、維新の会が賛成しなかったことによって採択されなかった。身を切る改革の身とは公務員の削減のこと。

「増員」と書いていない他の署名は採択された。

自分の身は切らずに政党助成金はもらっている。公共を切って身を切ると言っている。

維新が伸びたら公務員が減らされる。という実態を伝えたい。

 

②東海大

裁判の進捗状況、今回の大学の行為は暴挙としか言いようがない。

司法の厳しい判断を求める。

原告団長の河合紀子に「雇止めを撤回、無期労働契約」を認めた。

ほかのメンバーも勝ち取るために頑張りたい

並行して団交を行いベースアップなども要求している。

ストライキを辞さない姿勢で挑む。

湘南キャンパスのストライキへの協力をお願いしたい

 

③東海大

東海大学の問題の背景には昨年10月、省令で大学設置基準の改定を行ったことがある。

そこで基幹教員という新しい概念を作った。

教員の労働強化と非常勤の排除が始まる。すべての大学の問題。

専任も拡大しながら全体の問題として戦っていきたい。

 

④横浜地域労組

横浜地域労組は正規も非正規も、職場に組合のない労働者が誰でも入ることのできる労働組合として横浜地区労を基盤に結成され、活動しています。

主な組合加入のキッカケは「労働相談」ですが、

近年は「HPを見て電話しました。今のところ困ったことがあるわけではないが、勉強もしたいと思い組合に入りたい」と加入する人もいる。

年間いくつもの交渉をしていますが、解雇撤回で職場復帰し、現在労働条件の改善の交渉を行っている組合員や、裁判で地位確認を求めて闘っている組合員がいる他、職場の仲間を組合に迎え入れ100%分会を実現した職場分会もあります。

 6月に開催した定期大会で地区労会費を前年度比倍増することを決めました。

引き続き、労働組合のない職場の労働者が、権利を守り、要求を実現していけるよう、頑張りたい。

善仁会裁判の近況報告・・・・

次回は9月19日(火)3時半から横浜地裁502号 ご支援をお願いします。

 

⑤横浜市従時間外託児福祉員支部

40周年を迎え、ピーク時は600人の組合員がいたが、来年、制度がなくなる。

一方的な解雇はゆずらず交渉し、会計年度任用職員として働けるようになった。さらに保育職を求めていこうと決めた。

今は保育士のなり手がなく、無資格者も働いている。

「もう決まったこと」「それが平等だから」というあきらめが広がっている。

「どうしたらみんながちゃんと働けるのか」考えて、行動していくことが大事ではないか。微力ですが新しい保育職の設置を求めて戦っていく。

 

⑥アテネフランセ労組

東京のフランス語学学校。みな非正規、社会保障もほとんどない。

有給休暇、無期転換をもとめて労働組合を結成した。

学校は報復を繰り返している。労基の是正勧告を二度にわたって出しているが守っていない。今後、ストライキで対抗していく。

外国人労働者はビザ更新の不安を抱えながら、ささやかな権利を求めて闘っている。

私のことを話したい。

助手として働いていた。一日10時間、深夜労働もしていたのに、一日3000円しかもらえない。現在大学院生。将来の夢を壊された。

「市民」、「国民」という言葉がある。

外国人のことを考えると、「市民」は「国民」よりも大きな概念だと思う。

団交、ストライキへの支援をお願いしたい。

 

⑦全労働

定年延長が始まることについて。

全年代に関わること。60歳から役職を下げられ、給与7割減で働けとされている。民間だと定年延長と再任用。定年延長で7割給料が下がることはないのではないか。ポストも用意しないと、中堅層が昇給するポストがなくなる。

2年に一回は定年退職者が出ない。すると新規採用が取れない。

年齢構成がいびつに。

今後の労働行政をどうするのかを考えていかないといけない。

 

⑧港湾労組

横浜ノースドックに米軍配備。これが港湾労働者の大きな課題。

軍用港は攻撃対象になってしまう。

こういうことを港湾労働者に相談もなく国が勝手に決めた。

沖縄ではこの危険に対して労働者はストをしたり、企業も「休業」して抗議をした。有事が起こったとき、日本人の労働者が連れていかれる。

政府は民間事業者に協力を要請することができるとしており、企業から要請されて行かざるを得ないことになりえる。

朝鮮戦争、ベトナム戦争のときにも実際にやらされている。

ノースドックの署名を集めよう。

労働組合だからこそ平和の取り組みをする必要があす。思想とか信条で動くのではない。

その意味で、自ら考え、判断していくことが大切だと思う

春闘、一時金、平和、などの様々な運動をしていくときに、堂々と「労働運動が必要だ」と言えるような運動を創って生きたい。

 

⑨海事検定

「組合の意義ってなんだろう」と考えた。

正社員の組合だが、派遣やOBのこともやってきた。

すると組合員から「なんで関係ない人のことをやるんだ」と言われた。

今は、非正規も組合に入れて、労働条件の交渉もするようになった。

思うのは、そういう人のために組合はあるべき。

でもそういうことを声に出す人が少ないのではないか。

なんで本体の正社員は何もしないのか。悔しく思う。

いろんな雇用形態のみんなが力を合わせる職場。

正規と非正規との連携を模索し、その理解を求めている。

意識づけをするようにしている。正しいかどうかわからないが。

困っている人を支援していれば、理解が広がっていくのではないかと思う。

 

⑩日検労

売り上げがあがっていない。港湾全体の課題。

組合は、全国に8支部。6支部で組織率100%。

ユニオンショップではないが、ほぼ100%の組織を作っている。

最近離職率が高まっている。

従業員数が減っているが仕事量が増えている。

地区労と連携して、なんとか改善していくための手がかりにしていきたい。

 

⑪建交労事業団支部

組合員47名の支部。後期高齢者が就労している職場。

風通しの良い職場環境づくりが課題。

就労場所は屋外が多いので、熱中症で体調を崩す事例もでている。

就労場所が多岐にわたるので、職員間の交流が少ない。

ハイキングを月一回、親睦マージャンもして交流をもつ工夫をしている。

 

⑫市従道路土木

4支部で「建設協議会」をつくっているのでまとめて発言する。

課題は「組織拡大」 組合員、班長、執行部を増やしていかないといけない。

野球、バーベキューしたりなどの工夫はしているが、それはきっかけとしてはいいのかと思うが、最終的には「組合活動とは何か、なんで必要なのか」ということについての共感が必要なのではないか。

すべての人に共感を得られることはないが、その点を訴えて、理解を拡げていかないといけないのではないか。それが持続可能な活動なのかと考え、頑張っていきたい。

 

⑬市従中支部

支部75周年。発足当初から非正規も現業も含めて組織してきた組合。

市役所は非正規がいないと業務が回らない実態。

中区は外国人が多い。横浜の保健所は一か所しかない。各区に福祉保健課を設けてコロナ対応をしていた。人員は不足している。

懇談会をやって、要求を聞き取りながら組合員を拡大している。

組合費も安くない。3000円とか4000円。メリットを感じないという人もいるので難しい。

 

⑭建設横浜みなと支部

建築産業は後継者不足が続いている。これまで厚生年金を適用させて、他産業並みの福利厚生を進めてきた。

そして働き方改革の推進で事業主は頭を抱えている。

土曜勤務が当たり前の業界。残業代になるが払う金がないので払われていないケースもある。模索しながら改善を推進している。

この問題に切り込まないと、産業として行き詰る。

業界団体が動き、発注体系をつくる必要がある。国も動かないといけない。

 

⑮建設横浜保土ヶ谷西支部

いま900名台の組合員。インボイス対策、アスベスト問題が重要。

61歳の方がアスベスト発症して亡くなった。40年前から仕事している人は当たり前のようにアスベストを吸っていた。国が使用させてきた責任がある。裁判で国とメーカーに対して勝訴を勝ち取った。

被害者に手を差し伸べられる組合になりたい。

人手不足の問題。20台の職人が減っていて、青年部も運営が大変。

アラフォー職人会をつくったり、スキー、バス旅行、イベント企画して楽しく盛り上げて、課題を乗り越えていきたい。

 

⑯県職労連公務一般労組

県庁に関わる労働者を組織している。

かなフィルや近代文学会、計量検定協会、私も考古学財団で発掘の仕事をしている。

直近では、外郭団体で雇止め案件があった。

10年以上働いていた人が雇止めになったが地区労と共同して団交をし、

本人の納得いく形で解決ができた。

今後も労働相談や組織拡大にとりくみたい。

非正規なのでつながりをつくりながら運動をしていきたい。

 

⑰大学非常勤講師組合

職種限定組合だったが、そこから脱皮していきたい。

大学の授業は半分以上が非正規の教員が教えているし、職員にも派遣や非正規が増えている。

大学はもっとも身分制度の確立された業界になってしまった。

既存の大学の組合は、組合を必要としている派遣や非正規は入れない組合になっている。

困っている人たちに対して機能していない。

今は歴史の転換点だと思う。

カースト制度そのものをなくす運動に切り替えていかないといけない。

誰でも入れる組合に転換していかないといけない。そのために限定的な名前も変えた。

教育ユニオンをつくり、あらゆる労働者が入れる労働組合を創っていきたい。

 

⑱大学等教職員組合

通称「教育ユニオン」と名のるようにした。教員の働き方の問題、非常勤講師もひどいがもっとひどいことが出てきた。

ほかの業界のことはわからないが、自分たちの経験を他の産業でも活かせればと考えている。

【提案】

東京争議団では、「裁判所労働委員会対策会議」で、どう闘うかを研究していた。   

経験者と関係者とともに勉強しよう。

そういうものが地区労で開かれるようになったら良いのではないか。

 

【午前中の分散会の感想(一部抜粋)】

 

■最低賃金の引上げは、物価上昇が止まらない中でとても大事なことだと思います。

■加盟組合に共通した問題(特に組織拡大)についての取り組みを進めていってほしい。

■分散会、もう少し時間が長い方が(1時間程度)良いと思いました。

■アテネフラン絵労働組合の活躍を楽しみにしています。東海大の方々も頑張ってほしい。

■地域には様々な職種、業種があるので、仕事の面でも視野が広がる。情報の交換、情報の共有は大事である。

■ストライキなど、組合活動や組合の必要性を感じました。

■議案書末の地区労情報が良かったです。動画、見てみようと思いました。

■長く組合活動に参加してきたが、会議・大会で外国人の参加は記憶になく、すごく新鮮でうれしく、分散会も一緒で感動した。

■民間、公務労など幅広い組合が参加して全体として協力協同して取り組んでいくことが大切だと思った。